胆石の予防・治療について

 ●胆石とは●
 胆汁の流れ道である胆道(胆嚢、胆管)に発生した固形物を胆石といいます。石状の胆石だけではなく、泥(胆泥)や砂(胆砂)も胆石になります。日本人の5〜7%に胆石があるといわれています。胆石の種類で一番多いのは、コレステロール石で約70%を占めています。次に多いのは黒色石で、以前は多く見られたビリルビン石は5%以下になっています。
 ●症状●
 胆石による症状は腹痛(食事後にみぞおちや右のあばら骨の下が痛むことが多い)、発熱、嘔気、嘔吐などがあります。総胆管に結石が落下すれば黄疸や肝機能障害、さらには膵炎をきたす場合もあります。率は低いのですが、長期にわたり胆石が胆嚢内にあれば、胆嚢癌ができることもあります。
 ●治療●
 胆石ができている人は、油ものをひかえる必要があります。油ものを食べると胆嚢が強く収縮し、胆石が胆嚢出口にはまりこみ、痛みを起こしやすいからです。治療としては以下の方法があります。
〕浪鮑沺張灰譽好謄蹇璽觀訐个農亞ゲ修ない(カルシウムが付着していない)という条件が必要です。1年間服用して完全に消失する率は20%以下で、確実性が乏しい治療法です。
内視鏡的処置…総胆管にのみ結石が存在する場合に可能です。
B粒鮎弖眷版忘媾僉腸罎国では医仁会武田総合病院で初めて行われました。現在では1個のコレステロール結石で、以下を適応としています。
な腔鏡胆嚢摘出術…多くの患者さんで行われています。最近では日帰りでも行っています。術後の疼痛が軽度で、美容的にも優れています。
ゾ切開法による胆嚢摘出術…強い炎症や総胆管にも結石があることなどにより、腹腔鏡胆嚢摘出術が困難な場合に行われます。4〜7cmの皮膚切開で最短5日間で退院可能です。
 ●予防●
 胆石は女性に多く、男性の約1.6倍にみられます。肥満の人に多く、高脂血症や糖尿病の人にも胆石が多く見られます。最近の日本人に胆石が増加しているのは脂肪摂取量が増加し、食物繊維の摂取量が減少しているためと言われています。
 従って予防には食事量、バランスに気をつけ、適当な運動を行い、肥満を防ぐことが大事です。肝臓で作られた胆汁は、食事と食事の間は胆嚢内にたくわえられ濃縮されます。食事を摂取することにより胆嚢が収縮し、胆汁は十二指腸へ排出されます。従って食事と食事の間が長時間になれば、胆汁が胆嚢内によどんだ状態となり、胆石ができやすくなります。規則正しい食事も重要で、「朝食抜き」などはよくありません。

                                         医仁会武田総合病院 副院長
                                                      加藤 仁司

  back
Copyright by Health & Nutrition Information 2001-2005